避妊ピル
避妊ピルについて
欧米では、コンドームは性病予防としての利用が一般的であり、避妊法としては“ピル”が常識となっており、70%前後の普及率がそれを証明しています。
妊娠のメカニズム
女性の性周期は28日で、排卵に関与する卵巣周期と月経に関与する子宮内膜周期の2つがあり、さまざまなホルモンによりコントロールされています。
視床下部から分泌されるGn-RHによりFSH(卵胞刺激ホルモン)の分泌が促進され卵胞が成熟していきます。
そうするとLH(黄体形成ホルモン)が分泌され、卵胞の黄体化を促進し、ピーク時(LHサージ)に排卵します。
またLHにより卵巣かbらはエストロゲンが分泌され受精に備え子宮内膜を肥厚させます。
また、プロゲステロン(黄体ホルモン)は内膜腺からの分泌を促して受精卵を着床しやすくすると同時に肥厚した子宮内膜を維持して出血が起こらないようにします。
(プロゲステロンが急激に減少することにより月経が起こります。)

ピルの作用のメカニズム
- ピル中に含まれるエストロゲンとプロゲステロンにより、視床下部や下垂体が卵巣を刺激しなくてよいと判断するため、FSHやLHの分泌を抑制するため排卵が起こらない。
- 子宮内膜を変化させ、すりぬけ排卵等により万一受精したとしても受精卵が着床しにくい状態にする。
- 子宮頚管から分泌される粘液の粘度を高くし、精子を進入しにくくする。
ピルって、安全?
きわめて稀な副作用がでるのは、1960年代の高用量ピル(エストロゲン50μg以上)の頃の話であり、70年代の中用量ピルを経て、現在の低用量ピルに至っては、副作用はほとんどありません。
せいぜい、初回服用時に頭痛や吐き気が稀にある程度です。
ただし、体にホルモンに対するリスク因子のある方は当然ながらすすめられません。
高度の高血圧の方・35歳以上で1日に15本以上喫煙する方・重篤な肝障害または脂質代謝異常のある方・血栓性素因のある方などです。
ピルの”福”作用
ピルは安全確実な避妊薬であるだけではなく、以下のような優れた効果が確かめられています。
- ピルにより月経痛が改善する。
- 月経量が減るために貧血が改善する。
- ニキビが改善する。子宮内膜症の悪化予防になる。
- 子宮筋腫の発育を抑制できる。
・・・などなどです。
ピルの処方
※当院では只今、低用量ピルの新規の受付けは致しておりません。
※低用量ピルに関心がおありの方・処方をご希望の方は、最寄りの婦人科でご相談下さい。
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