マイクロ組織削除法
マイクロ組織削除法について
上図のように、エクリン腺は皮膚の中にあり、直接皮膚に汗孔を開いています。
超音波手術というのがありますが、再発を繰り返した吸引法が名前を変えたものにすぎず、時速40km程度のスピードで1cm足らずの距離を反復振動する物理的衝撃により組織を破壊したあと、脂肪吸引の器械で吸引するだけです。
決して超音波が汗腺を識別して破壊したりすることはありません。
エクリン腺領域まで超音波吸引を行うと皮膚が熱傷を起こし植皮をしなければなりません。
超音波および吸引法では多汗症は改善しません。
次に、わきがの原因となるアポクリン腺ですが、エクリン腺よりも大きく皮膚に一部、残りは皮下組織(脂肪層)に存在します。
超音波・吸引法ではかなりの部分が取り除けますので術後は改善します。
しかし、皮膚に取り残された部分が代償性肥大により一年程度で臭いが再発してくることがかなりの確率で起こります。
以上の理由で確実な治療を目指すには、形成手技的な方法しかありません。
ただ、多くの美容外科で開発されている器械を使う手技は傷の位置が下図のように腋下中央よりもかなり末梢よりの(写真のa)のような位置に切開線を置くため傷が目立ちやすいのと、器械によるため術後に皮膚に日焼けしたような色素沈着を起こしやすいという欠点があります。
当院の手技は、豊胸と同じく腋下中央に誰でも数本あるシワの線(写真のb)を利用するのと、直視下のもと汗腺を形成剪刃で丁寧に削除するため再発や傷の不安がありません。
マイクロ組織削除法・手術時間について
手術時間は1時間~1時間半で終了します。
手術中は好きな音楽を聴いていられるので、短く感じます。
術後は固定をしますが洋服を着ればわかりません。
術後3日間は腕をあげたり、重い物を持ったりするのは極力控えてもらいます。
その後7日目までは、軽い腕の動きは可能ですが激しい動きやかなり重いものを持つのは控えてもらいます。
7日目は抜糸をして固定も解除します。日常生活はすべて制限がなくなります。
傷跡は3ヶ月で赤みがきえ、目立たなくなりわかりません。
→ボトックス注入法へ